No.571 1982年。音楽CD創生期のおはなし
音楽CDの創生期。この記事で紹介するCDには曲の切れ目の溝があります。
初期のDISCはずいぶん手間をかけて作成したのだと思えます。

DISCの読み取り側にはこの様に曲間が分かるLPレコードの様な溝があります
もちろん表面が凹んでるわけではなく、銀色で均一にしか普通は見えない部分に
曲の境目が分かるすじが見えるのです。ちゃんと長い曲かそうじゃないかとか
何曲目の音はこの部分と数えて分かります。

部分拡大でさらによく分かる画像です。この様なCDは他では見たことがありません
試作品に近い物だったのでしょうか
このCDは店頭デモ用の非売品ですが、某電気店でこのCDを付けてくれたら
CDプレ-ヤーを買うという条件で手に入れたものです。当時はプレーヤーも高かったんですよ
さてその表紙です

「コンパクト・ディスク この新しい世界」と言うタイトル
そう、この当時はまだレコードやカセットテープの全盛期でして
CDって何ですかと多くの方が言う様な時代ならではのタイトルなのです
ちゃんと1982年に音楽CDがこの世に出たと言う事とDISCのサイズが
直径12cmだと言う事をあわせて表現した事ががわかる表紙です
私が医師になったのも同じ年ですけど、約30年前なのですねぇ

裏表紙も気合いの入った表現です。文字が暗くて小さいので再掲しますと
1877 エジソン フォノグラフ(蝋管)の組み立てを完了
1901 ベルリナー 円盤レコード 本格的量産開始
1948 アメリカ、CBS ピーター・ゴールドマークの考案したLPレコードを公開
1982 日本、ソニーグループ、コンパクト・ディスク発売
この4つのことが音楽再生の歴史上同様の大きな出来事と言うのです

DISCの番号も YEDS 1 なんて 格好良い1番が付いてます

曲名一覧 まだデジタル録音とアナログ録音が混在してるのも時代を感じさせる話で
今ならデジタル録音が当たり前ですけど、CDって良い音だよと紹介するDISCの作成に
まだアナログ音源もたくさん使っていたと言う事なのですね

そして、各曲の聞き所をこの様に紹介してあるのです。
今では当然のダイナミックレンジの大きさやS/N比の良さなどを一所懸命書いてます

この中の一部をこのサイトをご覧の方にも聴いてもらいたく思いました
9曲目 山口百恵のプレイバックPART2での完全無音部分と解説されてます。
このDISCでは、確かに完全に無音です。しかしその後販売された普通のDISCでは
わずかですがマスターテープのヒスノイズと思える音が聞き取れます。
著作権の問題があるので引用として許される短い時間で曲の一部を
CDから作成したwavファイルで紹介しようとしたら、このブログではwavファイルは
UP出来ないので、そこからさらに作ったmp3ファイルをお聞き下さい。

曲の無音部は完全無音のはずです

こちらは同様にその後普通に販売されたCDから作成した物・・・
曲間無音部にヒスノイズありのはずなんですが・・・私のPCではちがいが分からない
まあこのDISC作成者の意図としてS/N比の良さを解ってもらおうと無音部分は
デジタル処理して完全に音無しとしたのですね。作成者の意気込みを感じます。
もっとよく分かる様に、自身のサイトのサーバにwavファイルも上げました。
「コンパクト・ディスク この新しい世界」の中にあるプレイバックPART2
↑クリックすると音が出ます。CD音質のままのwavファイルです
途中無音部分は全くノイズもありません。加工してると思えます。
その後販売された 「33SINGLES MOMOE」の中のプレイバックPART2
↑クリックすると音が出ます。CD音質のままのwavファイルです
途中の無音部分にわずかなヒスノイズがあります。
これがマスターテープの状態に近い音でしょう
ある程度以上のAUDIO機器で聴かないとノイズの有無は分かりにくいです
上記2つのwavファイルは無音の方が全体の音量が小さめだったので
おおよそ同じ音量に調整しました。
そして、このDISCの中のCDについて解説した部分を示します。

SONYは大喜びでCDのすばらしさを書いています。新しい時代の音楽を
素晴らしい品質で届けることが出来ると書いてます。
しかし、当時まだ別の規格の音楽DISKを出そうとしていたVICTORの対応が面白いです
VIDEOテープでは、VHSとBetaの戦い VICTOR対SONYで勝ちましたが
その当時映像DISKでも レーザディスク対VHDの戦いもあって、VHDに近い方式の
音楽DISCを出そうとしていたのです。
岩崎宏美のCDの発売は1984年で岩崎良美の1983年より遅かった。
それは所属レコード会社がVICTORだった岩崎宏美と
PONY CANYONだった岩崎良美のちがいだと思えます
ごく初期のVICTORの音楽CD 1984年発売のVDR-8(品番が1桁ってすごいです)では
(黒い服を着てる方)下の画像の様に

CDに付いての使用上の注意を書いているだけ。デジタルの素晴らしい音質なんて
全く記載無し。このSONYとの温度差が面白いです。CD発売後2年間、我慢していた。
しかし、どうも規格としてはCDが標準になりそうで、自社開発方式を断念して
VICTORがしかたなくCDを出した、その悔しさが透けて見える様に思います。
CDのジャケットも2つ折りの画像にある様なぺらっとした物でした。
その1年後ですが、1985年発売のVDR-1060(白い服の方)では

この様にデジタルAUDIOの良さの表現が増えています。
ずいぶん表現のちがいを感じませんか。
ジャケットも小冊子の様にページ数も多くなっています。
いまさらこんな話には興味が無い方も多いかと思いましたけど、一部の
機械好きの方が読んでくれたら良いと思ってこの記事を作成しました。
最近でもHD-DVDは商品化されたものの一号機で終わり、ブルーレイに
統一されました。先にも書きましたがVHS対Betaも、今は昔の物語
なにしろ、VIDEOはテープからDISCになってしまったのですから両方終了
そう言えば、AUDIOでエルカセットなんてのもあったけど、あれを買った人は
どうしようもなくなったでしょうね
2011.10.04 追記完了して終記とします
初期のDISCはずいぶん手間をかけて作成したのだと思えます。

DISCの読み取り側にはこの様に曲間が分かるLPレコードの様な溝があります
もちろん表面が凹んでるわけではなく、銀色で均一にしか普通は見えない部分に
曲の境目が分かるすじが見えるのです。ちゃんと長い曲かそうじゃないかとか
何曲目の音はこの部分と数えて分かります。

部分拡大でさらによく分かる画像です。この様なCDは他では見たことがありません
試作品に近い物だったのでしょうか
このCDは店頭デモ用の非売品ですが、某電気店でこのCDを付けてくれたら
CDプレ-ヤーを買うという条件で手に入れたものです。当時はプレーヤーも高かったんですよ
さてその表紙です

「コンパクト・ディスク この新しい世界」と言うタイトル
そう、この当時はまだレコードやカセットテープの全盛期でして
CDって何ですかと多くの方が言う様な時代ならではのタイトルなのです
ちゃんと1982年に音楽CDがこの世に出たと言う事とDISCのサイズが
直径12cmだと言う事をあわせて表現した事ががわかる表紙です
私が医師になったのも同じ年ですけど、約30年前なのですねぇ

裏表紙も気合いの入った表現です。文字が暗くて小さいので再掲しますと
1877 エジソン フォノグラフ(蝋管)の組み立てを完了
1901 ベルリナー 円盤レコード 本格的量産開始
1948 アメリカ、CBS ピーター・ゴールドマークの考案したLPレコードを公開
1982 日本、ソニーグループ、コンパクト・ディスク発売
この4つのことが音楽再生の歴史上同様の大きな出来事と言うのです

DISCの番号も YEDS 1 なんて 格好良い1番が付いてます

曲名一覧 まだデジタル録音とアナログ録音が混在してるのも時代を感じさせる話で
今ならデジタル録音が当たり前ですけど、CDって良い音だよと紹介するDISCの作成に
まだアナログ音源もたくさん使っていたと言う事なのですね

そして、各曲の聞き所をこの様に紹介してあるのです。
今では当然のダイナミックレンジの大きさやS/N比の良さなどを一所懸命書いてます

この中の一部をこのサイトをご覧の方にも聴いてもらいたく思いました
9曲目 山口百恵のプレイバックPART2での完全無音部分と解説されてます。
このDISCでは、確かに完全に無音です。しかしその後販売された普通のDISCでは
わずかですがマスターテープのヒスノイズと思える音が聞き取れます。
著作権の問題があるので引用として許される短い時間で曲の一部を
CDから作成したwavファイルで紹介しようとしたら、このブログではwavファイルは
UP出来ないので、そこからさらに作ったmp3ファイルをお聞き下さい。

曲の無音部は完全無音のはずです

こちらは同様にその後普通に販売されたCDから作成した物・・・
曲間無音部にヒスノイズありのはずなんですが・・・私のPCではちがいが分からない
まあこのDISC作成者の意図としてS/N比の良さを解ってもらおうと無音部分は
デジタル処理して完全に音無しとしたのですね。作成者の意気込みを感じます。
もっとよく分かる様に、自身のサイトのサーバにwavファイルも上げました。
「コンパクト・ディスク この新しい世界」の中にあるプレイバックPART2
↑クリックすると音が出ます。CD音質のままのwavファイルです
途中無音部分は全くノイズもありません。加工してると思えます。
その後販売された 「33SINGLES MOMOE」の中のプレイバックPART2
↑クリックすると音が出ます。CD音質のままのwavファイルです
途中の無音部分にわずかなヒスノイズがあります。
これがマスターテープの状態に近い音でしょう
ある程度以上のAUDIO機器で聴かないとノイズの有無は分かりにくいです
上記2つのwavファイルは無音の方が全体の音量が小さめだったので
おおよそ同じ音量に調整しました。
そして、このDISCの中のCDについて解説した部分を示します。

SONYは大喜びでCDのすばらしさを書いています。新しい時代の音楽を
素晴らしい品質で届けることが出来ると書いてます。
しかし、当時まだ別の規格の音楽DISKを出そうとしていたVICTORの対応が面白いです
VIDEOテープでは、VHSとBetaの戦い VICTOR対SONYで勝ちましたが
その当時映像DISKでも レーザディスク対VHDの戦いもあって、VHDに近い方式の
音楽DISCを出そうとしていたのです。
岩崎宏美のCDの発売は1984年で岩崎良美の1983年より遅かった。
それは所属レコード会社がVICTORだった岩崎宏美と
PONY CANYONだった岩崎良美のちがいだと思えます
ごく初期のVICTORの音楽CD 1984年発売のVDR-8(品番が1桁ってすごいです)では
(黒い服を着てる方)下の画像の様に

CDに付いての使用上の注意を書いているだけ。デジタルの素晴らしい音質なんて
全く記載無し。このSONYとの温度差が面白いです。CD発売後2年間、我慢していた。
しかし、どうも規格としてはCDが標準になりそうで、自社開発方式を断念して
VICTORがしかたなくCDを出した、その悔しさが透けて見える様に思います。
CDのジャケットも2つ折りの画像にある様なぺらっとした物でした。
その1年後ですが、1985年発売のVDR-1060(白い服の方)では

この様にデジタルAUDIOの良さの表現が増えています。
ずいぶん表現のちがいを感じませんか。
ジャケットも小冊子の様にページ数も多くなっています。
いまさらこんな話には興味が無い方も多いかと思いましたけど、一部の
機械好きの方が読んでくれたら良いと思ってこの記事を作成しました。
最近でもHD-DVDは商品化されたものの一号機で終わり、ブルーレイに
統一されました。先にも書きましたがVHS対Betaも、今は昔の物語
なにしろ、VIDEOはテープからDISCになってしまったのですから両方終了
そう言えば、AUDIOでエルカセットなんてのもあったけど、あれを買った人は
どうしようもなくなったでしょうね
2011.10.04 追記完了して終記とします

この記事へのコメント
私も思い起こせば、東京・晴海での オーディオフェア で参考出品されていた
CDとプレーヤーが、初対面でした。
これで世界が変わるのか?と色々考えたものです。
初期の音楽CDは、3800円と高価なものでした。
以降の記事、楽しみにしております。
確かにむかしのCDもLPもけっこう高価で学生のこずかいには
厳しいものでしたね。
また機会がありましたら、神戸の我が家にて実際このCDを見て頂き
音も聞いてくださいね。でも本文にも書きましたけど、この様なことに
興味を持つ方は少数派なんでしょうね(^^;
ある記事で、資料としても有用かと思いました。
忙しい中大したものです。ところでこのMP3のサンプリング
はどれくらいでやったのでしょうか。320KHz??256KHz?
MP3の特性上細かいノイズは削除されていたりして。
この記事を書いたのは、もう10年以上前で、いまの勤務先がまだ暇だった頃、みなさまがあまり知らないかなと思える事を書いた物です。
変換したmp3のビットレートは256kbpsです。ダウンロードしたファイルのプロパティでわかりますよと言うのは釈迦に説法の気がします。
実際に、無音部分に、マスターテープにあると思えるヒスノイズは、mp3では差が判らないと思います。
まだ、USBメモリから再生出来る機器のなかった時代に、WAVファイルの方をダウンロードして、それを元にでもDISCを無駄にしないように、音楽用CD-RWに焼いた音楽CDを、AUDIO機器で再生して、やっと無音部分の違いが分かるという確認は出来ています。
鈴蘭台の家でも確認出来ますので、また良かったらまた聴きに来て下さいませ。
本当に音痴な耳だという自覚はあります。
是非一度その差をお聞かせ下さい。楽しみにしています。