No.637 明電工業の安定化電源がなつかしい

電源装置に興味のない方が読んでも面白くない独り言です。
私の懐かしのアルバムのような記事なので、悪しからずです。

私がアマチュア無線を始めたのは1971年。
中学1年と2年の間の春休みに国家試験を受け無線従事者免許を取りました。

そして、初めて購入した安定化電源は、当時よく売れていた明電工業の製品です。
先日ヤフオクにそのなつかしい物が出ていて、入札したら、他に欲しい方もなく、私の物になりました。
全体像はこんな感じ。レトロな雰囲気です。なにしろ私が中学生の頃の製品ですから。

この可動鉄片型メーターで、交直両用のメーターがなつかしい。
実際に使うにはもっと高性能の物を持ってるので実使用はしないと思えますが懐かしくて買いました。

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当時のCQ誌を探して広告を見つけました。1971年頃の価格ですから、まあまあ高価だったのですねー
規格の記載は恐いです。この記事の後半に書いてますがケミコンの耐圧に無理があるのでAC100Vで
±40%は・・・もし140VACを入力しますと実測値35Vの1.4倍=49Vの負荷になるからさすがに破裂かなと。
また、広告ではDC5-30Vですが、この電源は5-25Vの表示なのでは少しモデルがちがうのかもです。

内部の画像です。古い機械だと思いますねー。
電圧計を正確にする改造のついでに、トランスの1次側を100Vタップから110Vタップに変更しました。
それでケミコンへの負荷は35から30Vに軽減しました。オリジナルを少しでも長持ちさせたいと思ってます。

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パネル面の内部を見た状況。なんと電圧計に180Ωの抵抗が直列に入っています。
出力電圧を高めにした状態では、けっこう発熱するし、抵抗から焦げるにおいもします。
この抵抗を電圧計が正しい表示になる様に交換。最終的に212Ωの合成抵抗となりました。

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制御基板も古い回路です。このダイオードで3Aの規格はちょっとひどいんですねー
実は、この機械を中学生の時に壊してしまったのですが、それは父の車のバッテリーが上がってしまった時に
この機械で充電したら復活出来ると考え、3A規格いっぱいでは充電しないで、2.8A位でした時でした。

しばらく充電していたら、15分ほどして本体から煙が出て、壊れました。
慌てて中を開けてみてダイオードが焼損しているのを見て悲しかった記憶です。

今なら、この貧弱なダイオードで連続して3Aは無理だと分かります。
無線機では、送信時は3Aでも受信時はうんと少なくて送受信を交互にしてたら故障しない仕様だったのねー。

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今回気が付いたのは、電圧調整のVRがなんと8KΩという見たことのない規格でした。
普通の電子部品ですと5KΩの次は10KΩです。こんな中途半端な部品は普通じゃないです。
これはガリオームになっていましたので交換しました。8KΩなんて部品ストックにないし、売ってないし
持っていた10kΩを何個か確認し、誤差で最も抵抗が低い物(約9KΩ)と交換しました。

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マジックで電圧計に落書きがあったので頑張って消しました。見ると電圧計に複数の黒点がまだ見えます。
後からわかったのは、電圧計が不正確なので、この黒い点が5,10,15,20,25,30Vの時に針が来る位置でした。
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電流計も壊れかけていたのを2カ所ネジで留めて補修。電流値はなかなか正確です。
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この様に電流計は正確です。
以下同文。
電解コンデンサーも良く壊れなかったもんです。だってトランスの2次側でAC30Vあって、ダイオードで
ブリッジ整流された電圧は35Vあります。それを耐圧規格25Vのケミコンで受けてるのです。

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電流計は正確な表示ですが、先に書いたように電圧計は、不正確で前オーナーも、それに対応するのにマジックで
5Vごとに黒い点を書いてました。私はそこに13.8Vになる所を追記しました。でも何だか納得できない感じ。

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そこで既に書いたように、電圧計に直列の抵抗を交換して13.8V時では正しい位置に針が来るように改造修理。
しかし、こうしても13.8V以上で低いめ、13.8V以下では高めの表示になってしまいます。

これ以上の調整は困難に思うので、ここまで改修して終わることにしました。
で・・・先に書いたように実使用はたぶんする事がないので懐かしの機器、保存版にビニール袋に入れました。

2011.11.21 記 11.23 加筆訂正済

むかし使っていたのはパイロットランプが水色だった記憶。
ネットでそれと同じに思える画像が見つかったので追加します。
この水色の中の電球は普通の電球色だった。うまく青色出してたと思う。


そして、トランジスタの放熱器も同じ物がこの様に3個でした。
これと同じ物が、ヤフオクに出てたらまた買ってしまうかもですね(^^;

2019.11.26 追記

この記事へのコメント

神谷元博(かみたにもとひろ)
2021年03月05日 22:53
懐かしい記事ありがとうございます。
1970.8、この4月に就職し初めて買ったTR-1100の電源として明電で確か¥3,000ほどで購入。
数年後、会社の先輩に貸したら返らず、又貸ししていて車充電で怖した由。仕方なくケースとトランスは再利用してテレダイン723CEでとブーストTRで安定化電源を作り今も現用中。流石に可動鉄片形の電圧、電流計は廃棄しました。当時は一番安価な安定化電源だったと記憶します。懐かしい記事ありがとうございました。
神谷元博(かみたにもとひろ)
2021年03月05日 22:54
懐かしい記事を拝見しました。
1970.8頃私もこの安定化電源を日本橋の明電で購入しました。実は、その4月に当時の電々公社 無線部門に入社(職場は舞鶴)。早速TR-1100を買って、そのたの安定化電源。
後で分かったことは電圧、電流計とも可動鉄片形。数年後会社の先輩に貸したら返らず、催促したら又貸しで車充電で壊した由。仕方なくケースを流用して723CE
神谷元博(かみたにもとひろ)
2021年03月05日 23:06
懐かしい記事ありがとうございます。
1970.8初めて明電で買った安定化電源、確か¥3000位で買いました。その4月に電々公社 無線無線部門に就職し初めて買ったTR-1100の電源として。可動鉄片形で一番安かったが、その後会社の先輩に貸したら返却ごない。又貸しをして車の充電に使って壊した由。仕方なくケースとトランスだけ再利用してテレダイン723CEとブーストTRで安定化電源を作り今も使っております。
懐かしい懐かしい電源。投稿ありがとうございます。
2021年03月06日 09:13
神谷さん コメントたくさんありがとうございます。
確認後に掲載のため、表示されるのが遅くなりました。
初めて買った安定化電源がこれだった事、車のバッテリー充電に使って壊れてしまった話など、共通点が多いですねー。
可動鉄片型のメーター 私の持ってる分では、メンテナンスで何とかまだ動いています。
本文に書いていますようになるべくオリジナルの状況で動作OKの状況を維持していきたいと思っています。
貴局は、トランスとケースは再利用されてるとのこと。
私と同じように、思い入れがあるんだなーって拝読しました(^^)

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